Rotブログ

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担任制個別指導の中身

現在の個別指導塾の主流は1:2の担任制になっています。

では塾を選ぶ人は、担任制をどのように考えているのでしょうか?

 

・同じ先生がずっと担当してくれる

・自分にあった先生を選んでくれる

 

まずはこの辺りを考えているでしょう。

では実際はどうなのでしょうか?

 

1.同じ先生がずっと担当してくれる

これを入会から退塾まで実施できた生徒はほぼいないでしょう。

まず先生側に問題がなくても、時間、曜日、科目変更をした場合はよほど流行っていない塾でなければ担当講師が変わる場合がほとんどです。また学生講師が担当の場合は、大学の授業の関係で半年に1回くらいのペースで時間変更になる可能性が高くなります。もちろん担当講師が退職してしまえばそれまでです。

※ただし全員が正社員で組まれてる塾であれば大丈夫でしょう。

さらに一番のポイントは振替です。集団塾と違って個別指導塾は振替授業が可能となっています。しかし振替先を講師の都合に全て合わせられなければ、別の講師での対応になってしまいます。また担当講師の授業が全て埋まってしまっていれば振替は不可能となります。さらにテスト前に合わせることなどは難しいと思います。

そのため実際の現場では、別の先生が対応したり、かなり変則に授業を組むことで対応しています。

2.自分にあった先生を選んでくれる

これは人気の塾に行った場合は難しいでしょう。ベテランでも若手でも人気のある先生は常に多くの授業を持っています。特に新学年切り替えのタイミング以外での入塾を考える場合は、繁盛していない塾であれば枠が残っているかもしれませんが、たいていは余っている先生のところで授業を組まれてしまいます。

よく「子供に会った先生がなかなか見つからないから、色々な塾を体験しているんです」という家庭があるそうですが、基本は早い者勝ちなのでタイミングを逃しているのだと思います。

中には体験授業だけいい先生をあてて、入会手続きをしたら他の先生にされるということも珍しくありません。

また途中で先生との関係性が悪くなった場合に他の先生に変えてもらうことはできますが、結局同じように余っている先生で対応されることになります。

 

昨今ただでさえ塾業界は人材不足がささやかれているので、先生を採用すること自体難しくなっています。

保護者生徒は「相性」を考えて個別指導塾を選ぶことは難しい時代かもしれません。