学校の国語の授業(小・中)は、作品を読んでいくことが中心です。
特に物語文に関しては、悪さをするような話もたまにはあったりしますが、ほとんどが感動ものばかりです。
また説明文で様々な物事に関心を持たせるように作品を選んでいますが、それだけでは国語力がつきません。
感動させたり、物事を知る事だけが国語の目的なのでしょうか?
個人的には読解は全体の半分でいいので、
・語彙力
・作文の書き方
・文法
を充実させてほしいと思います。
まず語彙力に関して、現在は漢字を覚えることばかりに重点が置かれ、意味などを深く学習していません。辞書で調べよう!などの項目もありますが、調べて終わりです。その結果学年が上がるにつれて国語の点数が取れなくなってしまう現象が起こってしまいます。その大部分が語彙力のなさによるものです。語彙力がないから文章の意味が分からず読めないし、つまらなくなってしまいます。そして、そのせいで受験時には質問の意味さえ分からず解けない生徒が増えてしまいます。
次に作文に関しては、宿題やテストの時にだけ出題され、型をしっかり覚えさせているとは言えません。近年大学入試で小論文が増え、大学入学後も論文作成があります。
作文は自由に書いていいと勘違いしている人が多く、大人になっても読みづらい文章だったり、幼稚な文章だったりを書いてしまう人がいます。AIの登場でより書かなくなってしまうと思いますが、最終的には会話のレベルも下がってしまうのではないかと思います。
最後に文法に関してですが、これは英語の文法にも関係し、先ほどの作文の書き方にも通じます。主語と述語さえわからない高校生も多くいます。これでは英文法の説明を聞いてもちんぷんかんぷんですし、ろくな文章も書けないでしょう。
主語が無く話をする人が増えているのもこのせいなのかな?と少し思います。
勉強が不得意でもいいと思います。
しかし、最低限の日本語を扱えるような授業をしたらいかがでしょうか?